ノマド ランド。

ナンバープレートには〈リタイア〉や〈ホーム〉といった文字が、しばしば刻まれていた 『ラ・ラ・ランド』が優勢と言われていた2016年度も、ここ数年、ダイバーシティ(多様性)を重視するハリウッドの傾向も反映されて、『ムーンライト』が逆転で作品賞を受賞した印象だった
とことんドライなストーリーをとんでもなく美しい映像で観客に許容させる…様な感じでしょうか 賞レースの行方も気になるが、本作はそれ以上に、ひりひりとした感覚が残る、個人的に忘れられない作品になる予感がする
その際、メイン画像を見たら条件反射的に「あ、これはアカデミー賞にノミネートされる作品だ」と察しました
もったいない 倉庫に入れていた荷物を処分すると、夫が勤めていた工場や夫と長年暮らした家を訪れ、ここに生活があった日々を想います
音楽は「最強のふたり」や是枝裕和監督作「三度目の殺人」などのルドビコ・エイナウディが担当した 『ザ・ライダー』でも取り入れていた、自然の中に素人の俳優たちを置くというアプローチがここでも功を奏しているから
日本は昔から年取ったら隠居or出家とか、世俗の欲を脱ぎ捨て世間から引っ込んで庵に住まう、のがむしろ人間性の仕上げみたいな 変わり果てた社宅の裏から見える景色はどう映っていたのか
監督のクロエ・ジャオと、撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズは、そのほんの数秒のカットを、おそらく何日も何日も待って、最適な光を捉まえて撮っているのでしょう 本作でアジア系アメリカ人として初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・ユァンが演じる父ジェイコブは、農場経営での成功を夢見て、妻モニカ、娘アン、息子デビッドと新天地へとやってくる
マクドーマンド自身が映画化権を獲得し、製作者としてクロエ・ジャオを監督に起用した 本作が徹底しているのは、ノマドの生活をリアリティを持って映し出すこと
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あの頃の私は車上生活に自由があると思っていましたし、車上生活者にロマンを感じていました。

どちらかといえば静謐な作品だが、魂がスクリーンに吸い込まれ、映る空間に浸るような没入感が得られるのだ。

『ノマドランド』を見ながら、私はそんな光景を思い出していた。

すると車のタイヤがパンクしていることに気付きます。

1時間40分、ノマドを社会問題として扱うでもなく、逆に美化することもなく、1つの生き方として描くことに一貫していて、これら全てがリアルなんだと感じた。

彼女はポエムを詠んでいるのではなく、ストーリーにコミットしていると感じます。

概要 [ ] 、の破綻に端を発するが全世界を襲った。

本作でも主演女優賞候補となっているが、製作者としての才能も持ち合わせているのだと驚かされる。